しかしながら,今後それを続けて開催することが難しくなったので,今までの経験などを書いてみようかと思います.
ストレージの山を抱えている方がいましたら,小規模な大会等を行う際に何かの参考になれれば幸いです.
- 内訳・枚数について
この比率は,海外で発売されていたシールド戦向けパックである
Battle Pack:Epic Dawn(BP01)のカード収録比率が,
スターホイール枠を除けばこの比率になっていたことに由来しています.
また,BP01にあったスターホイール枠として,ゴールドレアやスーレア以上を投入したキラ枠も存在しております.
これはキラカードを通常枠に入れた場合,パック作成時に作成者が内容を故意でなくても把握できてしまう点と,
パック開封前から側面を確認することでパックの中身の予測が出来て,公平性を保てなくなってしまう点から行いました.
パック枚数は,完成したデッキの枚数の1.5倍程度が良いかと思われます.
2倍以上のパック枚数に増やした場合,収録枚数の確認が難しくなり大会の長時間化につながります.
また収録枚数を少なくした場合,シナジーの薄いカードを投入せざるを得なくなり,デュエル内容がドローゴーを繰り返す淡白な試合になることが考えられます.
そのため, 大体1.5倍のパック枚数にすることで,どちらの問題も出来る限り解消出来るようにしました.
今まで自分が行ってきたブードラ大会では,通常のデュエルにおけるデッキ最小枚数である40枚で組むことを前提とし,
モンスター25枚,魔法15枚,罠15枚,キラ枠に加え,後述のエクストラ,カテゴリ枠を合わせた合計70枚で行っていました.
- 選定するカードについて
BPや,歴代のGOLD SERIES(GS)に収録されているカード,およびシンクロやエクシーズなどの
比較的行いやすい召喚方法を補助するカードがいいです.
ただし,以下のカードは通常枠に入れておいたほうがいいかと思います.
- リクルーター
リクルーターは,高確率でデッキ圧縮出来る優秀な壁となります.
《素早いモモンガ》や《ジャイアントウィルス》のような同名リクルーターも,
ブードラ環境では十分強力なリクルーターとなります.
- 魔法罠の除去カード
GS入りした《レベル制限B地区》や《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》を筆頭とした
ロックカードの収録比率の割に,魔法罠の除去カードが少なくなっています.
モンスターの除去は,戦闘破壊以外にも《地割れ》や《地砕き》,《抹殺の使徒》など,
GSに収録経験のあるカードにも多くの単体除去カードが多い一方,
《サイクロン》や《砂塵の大竜巻》などのカードが収録されていることが少ないです.
そのため,それらに一歩も二歩も劣るような《魔法除去》や《トルネード》なども
収録しないとロックバーンの勝率が上がってしまう可能性が高いです.
- カテゴリのカードだがカテゴリに依存しないカード
例えば単体でも優秀な効果を持つ《BF-疾風のゲイル》や《六武衆のご隠居》,
そこそこの打点(1700~1900程度)を誇る高打点の下級アタッカー,
守備2000以上の壁モンスターなど,ステータスが優秀なカテゴリのモンスターも
後述のカテゴリ枠だけでなく通常枠に入れておくことをおすすめします.
カテゴリ枠は全体の中でも大多数を占めていないため,カテゴリ枠以外からも
カテゴリの強化を担えるカードを投入しておくと,そのカテゴリらしい動きを再現できて,
デュエル内容もより新鮮な内容になるかと思います.
また,後述のカテゴリ枠のカードを増やすだけという目的と,
特定カテゴリ用のエクストラのモンスターを出しやすくするという目的で,
カテゴリ内では使う価値の少ない《甲虫装機 アーマイゼ》や《武神器-タルタ》などの
カードを投入することもオススメ致します.
また,カテゴリに関連する儀式や融合サポートもあると良いと思います.
- 需要が高いカード
自分が行っているブードラ大会は,大会後のパック及びデッキは持ち帰り自由です.
これは,ストレージ整理だけでなく面倒な回収作業や帰りの荷物の減量にも繋がります.
そして,大会を開催する際の宣伝文句に「○○が入っているかも!」と加えることで
関心を集めるという目的でも利用できるため,自分にとって必要がない高需要カード,
《エンシェント・リーフ》や《墓穴の道連れ》なども入れておくと良いと思います.
- 禁止カード
ブードラの仕様上,禁止制限に関しては良心に任せるしかないため,
実際に守っているか確認を行うことは,大会の長時間化を引き起こします.
そのため,ブードラ大会での禁止制限は設けずに行っております.
このような特殊ルールにおいては,通常では使用出来ない禁止カードを投入することで,
デュエルの高速化や円滑化,そしてストレージで眠らざるをえない禁止カードたちを
使う数少ない機会が得られると思います.
また,《破壊輪》や《混沌の黒魔術師》のように,禁止から制限に戻ることで
需要が高まるカードもあり,前述の「需要が高いカード」にも該当する部分があります.
- エクストラについて
エクストラを持込可能にすると,エクストラを豊富に持っている方が有利となり,
ブードラでデッキ作成した意味がなくなります.
そのため,エクストラも大会で配布したランダムなものが良いです.
配るカードについては,後述のカテゴリ枠のカードと関連性のあるカードと,
パックとは別に配布する汎用シンクロ・エクシーズの二種類が良いです.
前者については後述するとして,後者は,BPやGSに収録されたカードを中心に,
比較的ストレージによく見かける《マジカル・アンドロイド》や《No.10 白輝士イルミネーター》など,
縛りがなく召喚難易度の低いカードを使用したほうが良いかと思います.
- 「カテゴリ枠」について
前述にて触れられていた,パック内に収録されたエクストラに対応した枠のことです.
ブードラでは汎用性の高いカードが優先されてしまうため, カテゴリに属しているカードは軽視されがちです.
それを解消し,大会デッキの多様性を増すことを目的として,この枠を設けることをおすすめします.
枚数に関しては,魔法罠の枚数が15枚であることを考慮すると10枚ほどで構成したほうが良いかと思います.
投入するカードは,カテゴリの動きの要になるカードや,エクストラのモンスターを出すために必要なカードを中心に構成します.
前者ならば《甲虫装機 ダンセル》や《ファーニマル・ドッグ》,《TGワーウルフ》など,
後者ならば《剣闘獣ベストロウリィ》や《ジャンク・シンクロン》, 《陽炎獣 ペリュトン》などが挙げられます.
そして,これに応じた《武神帝-スサノヲ》や《ターボ・ウォリアー》,《サイバー・エンド・ドラゴン》などの
エクストラのカードを,可能な限りブードラの大会で使用することが可能となります.
また,カテゴリの種類が偏ることも想定されるので,パックの順番をランダムにするなどの工夫を行ったほうが良いです.
というわけで,長々とパック作成に関することを記述してきました.
次回は,大会運営方法について書きたいと思います.
>>トリトドンさん
返信削除いつもこんなに気をつけてブードラを一つ一つ手作りされていたって考えると、本当に感謝感激です!
もっと早く気がついていれば、お手伝いできていたと思いますが・・・
参考にするために、早速記事をコピペ保存しましたw
まぁ、しばらくは在庫あると思われますがwww
松田
こちらこそどうもありがとうございます.
返信削除まだまだ設定が不完全なところもありコメントがしづらい状態になっていた中,
コメントどうもありがとうございます.
そんなに大それたこと考えていなかったので,恐縮です・・・